実際に使う鍼ってどんなものか解説いたします!!
初めて鍼を受けられる方やは実際の鍼ってどんなものなのか?衛生面は大丈夫なのか?
こんな不安がありますよね??
今回は実際の鍼はどんなものか、消毒などどうするのか、画像を使って詳しく説明していきたいと思います!!
・鍼とはどんなものなのか?
・なぜ使い捨てなのか?使い捨てじゃないリスクは?
・消毒について
・鍼以外に何を使うのか?
こんな疑問にお答えいたします!!
鍼とはどんなものなのか?
当院で使う鍼は
セイリン製とユニコ製の二つを主に使用しています。
太さによって色が分かれており、長さも様々な種類が存在します。
日本の鍼メーカーの殆どは日本人の体格や体質などに合わせ、先がやや丸くなっています。
写真の赤い鍼は寸3(1寸3分)、3番と呼ばれ40mmの長さで0.20mmの太さを表しています。
患者様それぞれの体型、体格に合わせ、鍼を選んでいきます。
日本の鍼は先端が丸くなっていて、痛みが起きにくいような構造になっています。下図
ちなみに良く、注射とどっちが痛い?と比べられますが、注射針はこんな感じ。
先が鋭利で斜めになっています。太さも検診で使う医療用の針は0.40mmくらいなので鍼はその約半分になるでしょうか。
※注射針
・なぜ使い捨てなのか?
当院の鍼は、デイスポーザブルといっていわゆる使い捨ての鍼になります。
鍼は個別包装されていて、鍼をうつタイミングで初めて外気に触れます。
以前の主流は高圧滅菌装置(オートクレーブ)というもので、滅菌し、使用していました。
このオートクレーブは医療機関で使われており、充分に滅菌されるものと思われるのですが、①個人的に他人に使った鍼を自分に使われるという事自体があまり気持ちの良いものではない。
そして、②滅菌自体は手作業にので(滅菌装置に入れる、滅菌装置から出す等)そこにリスクが生まれる危険性もあります。
使い捨ての鍼は、その患者さん自身にしか使いませんし、使ったら捨てていきます。
上記①②の理由により当院では使い捨ての鍼を使用しております。
使用の直前に封を開け、使用したら捨てていきますのでより安全になったと言えるのではないでしょうか。
・消毒について(施術者)
今度は施術者側です。
施術者は当然手を洗い消毒をします。これは手指消毒薬の殺菌効果を高める為に行います。
アルコール消毒を効きやすくすためです。
手は患者さん毎に洗いますが、私の場合は患者様を検査触診した後に手をもう一度洗います。
その後即乾性擦式手指消毒薬を使います。
※手洗いは皮膚通過菌とたんぱく汚れを除去。消毒薬は皮膚常在菌を一時的に殺菌します。
消毒について(患者様側)
患者様側につきましては、原則としてアルコールで消毒をさせていただいております。
綿花をハンドラップといった器具を用いて綿花にアルコールを浸透させ、消毒しております。
しかしながら、アルコールに対して抵抗がある(皮膚が腫れてしまう等)場合に関しては、代用品として低水準消毒液(ワンショットプラス)というもので代償しております。
※左:ワンショットプラス 右:ハンドラップ
・鍼以外につかうものは?
鍼以外には、シャーレといった、鍼や綿花を置いておく皿があります。
※シャーレ
当院では、このシャーレも使い捨てを使用しています。
患者さん毎に使ったら、捨てていく事でリスクを減らしております。
ちなみに鍼の専用室は個室になります!(^^)!当然患者着といった着替えもご用意しておりますので、ご自身で用意して頂かなくて結構です。