肉離れ
(原因)
肉離れは、筋肉が急激に収縮する場面において発症します。筋肉が伸び縮みすることによって、ダッシュをしたり、ものを持ち上げたりすることができます。
しかし、筋肉の伸び縮みに筋肉の繊維がうまく対応できない場合、筋肉が断裂し、肉離れが生じます。
肉離れは、筋肉であれば、どこでも起こり得ますが、特にハムストリングス(太ももの裏の筋肉)や大腿四頭筋(太ももの全面の筋肉)、下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)に起こることが多いです。サッカーでは、内転筋(太ももの内側の筋肉)もよく見られます。
また、まれですが、上肢、腹筋に肉離れが起こることもあります。
肉離れによる痛みには、主に以下の3つがあります。
1.伸ばした時に痛みがある。(ストレッチ痛)
2.押したときの痛み(圧痛)
3.力を入れたときの痛み
痛みの度合いは、肉離れの重度によって異なります。筋肉が完全断裂すているような重度な肉離れでは、安静にしていても痛みを感じることがあります。
肉離れでは、患部に外見上の変化が見られます。腫れやへこみ、また内出血を起こしている場合には、青くなる症状が見られることもあります。
肉離れをした時は、RICEと呼ばれる4つの応急処置をするのが基本です。
1.Rest(安静)
損傷部位の腫脹や、血管・神経損傷を防ぐ目的で、患部を安静に保ちます。筋肉や関節の動きを抑えることによって内出血も抑えられます。
2.Icinngu(冷却)
2次性の低酸素障害による細胞破壊と腫脹を抑えるため、患部を氷で冷やします。15~20分冷やすと患部の感覚が鈍くなるので、外して、また、痛みが出てきたら冷却することを24~72時間繰り返します。
3.Compression(圧迫)
患部の内出血や腫脹を抑えるため、腫脹部位を中心に晴れの無い部分まで、軽い圧迫を加えます。環障害を強い圧迫は、循きたすので、注意しましょう。
4.Elevation(挙上)
腫脹の軽減と早期消退を図るため、患部を挙上します。理想的には、患部を心臓より高い位置に挙上することです。内出血や腫脹は筋肉の多い部位では、吸収されやすくなります。手足の末梢に広がると吸収は遅れるので、患部をできるだけ、高い位置に置くことが重要です。
肉離れを起こした部位が固くなり柔軟性を落としてしまっているので、手技療法、ストレッチ、電気治療を行い再発を予防し、いち早く会社復帰が、出来るように治療します。
軽度なものでも、3~4週、重度のもは、1~2ヶ月ほどかかります。
完全に違和感が無くなり、柔軟性を取り戻すには、少し時間がかかりますので、常日頃からの体のケアはしっかりと行っておくべきです。
お身体のことで、何か困っていることが、ありましたら、当院へお越しください。