実際鍼ってなにするの?②~検査~

こんにちは。骨太はりきゅう整骨院 院長 鍼灸師 中舘です。
ここからは検査についてです。
私たちは、レントゲンやMRIなどの画像診断は出来ません。
よって、私たちに出来るのは、前回の問診と、ROM検査や徒手検査というものである程度原因を絞っていきます。
ROMというのは関節可動域というものです。
例えば、腰がどこまで曲がるか、首は正常な範囲まで曲がるか
等、関連する関節がどの程度正常に動くかチェックしていきます。
徒手検査ですがこれは二つの目的があります。
一つは、今出ている痛みは、鍼や整体などの範疇にあるか?を判断する必要があります。
バルサルバテストといって、トイレでいきむように力を入れた際、シビレが強くなるか?を見るテストがあります。
これは髄膜といって脳や脊柱に病理的な(腫瘍とか)問題が潜んでいる危険性がありますので、病院での検査をおお勧めします。
この様に、問診で得た情報をもとに、危険度の高い可能性をテストし、除外していきます。
打腱器(脚気のテストで膝をトントンするやつ)や音叉などを使う事もあります。
次に、どこが問題かをある程度絞る。ことです。
例えば腰が痛いとしても、身体は腰単体で動くことはほぼありません。
仰向けで寝た状態から起き上がる際、首を全く曲げない様に起き上がってみてください。
恐らく起き上がりにくいはずです。
これは首を曲げるといった動作が先で、腰を起こすのはその次です。
起き上がりりで腰が痛い場合、もしかすると首がしっかり曲がらない事が原因かもしれないわけです。
ですから腰が痛いから腰に原因があるとは限らないのです。。
しかしながら全体をくまなく施術することは現実的ではありません。
各種のテストをして、おおよその原因を絞っていきます。
(この原因も一つ取れればまた違うのが出てきたり、、、とするするのですが、、。)
そして整形外科テストといって、そこに炎症や靭帯損傷などが無いかどうかチェック。
後は筋力テスト(正常に筋肉が働いているか)
知覚検査(麻痺や感覚障害が無いか)
以上を総合的に見て判断、結果を患者様にお伝えし、実際に施術していきます。